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グローイング・アカデミー、有本均学長が“人を大切にする”企業のトップと対談する企画。
第6弾は、名古屋を中心に飲食店を運営する株式会社サンフードシステム 川口 誉夫社長との対談です。

時代の変化に応じた社内体制で
永く続く会社作りを目指す

有本
まずは、人財育成に対する考え方やポリシーをお聞かせください。
川口
勉強する場をどんどん与えていきたいと考えています。時代の流れでしょうか、今の若い人たちは率先して勉強する意欲がある人が少ないように思います。
社会というものは、どんな業種・業態を選んでも自分自身が努力し、勉強しないと人並み以上の稼ぎを得ることはできません。
将来振り返った時、「勉強しておけばよかった」と後悔しないよう、会社から勉強の場を与えていきたいです。


有本
ということは、御社で働く方はやはり若い方が多いのでしょうか?
川口

私が社長に就任した頃は中途入社が多く、平均年齢も今に比べると高かったです。その分ある程度の知識もあったため、教育する側としては楽でしたね。
今は大学を卒業したばかりの新卒社員や、若者もたくさん入ってきます。
その分知識が浅いので、私達は会社として「社会とは何をするところなのか」「求められている事は何なのか」というマインドの部分から育てていかないといけません。
それこそ、業務スキルよりも人間教育に力を入れていかないといけません。
私自身、自分のやりたい放題にやってきたと思います。
その分、勉強をしなければ自分に返ってくる事を知っています。
私自身が勉強する姿勢を見せることも会社のトップとして必要であり、勉強の場を与えることは、一社会人となる為に会社がすべき役割だと考えます。全ては、社会に貢献する人財を育てたいという想いが強いですね。

有本
確かに、今の若い方たちの教育は「俺の背中を見ろ!」方式では全ては成り立ちません。
「教えてもらう事が当たり前」になっていますよね。でもそれは若い人たちが悪いのではなく、時代の流れも一つの要因だと思います。私達経営陣はその時代背景を受け止め、積極的に教育体制を整えることが大切かもしれません。
今年は新入社員の方は何名くらい採用されましたか?また、新入社員研修としてはどのような内容を行っているのでしょうか。
川口
3名の新卒社員を採用しました。正直採用が厳しい時代だと思います。採用活動を行っても、採用まで至りませんでした。
新入社員研修でいうと、3日間の座学研修と、現場研修が3ヶ月間あります。

有本
採用が厳しい時代は長く続いていると思います。
最近、新卒の方に「どんな会社に入りたいか」とインタビューを行ったところ「教育体制が整っている会社」と答える方が非常に多くなってきました。
教育・成長というキーワードが会社を選ぶ基準になってきているようです。私自身、今は採用することも大切ですが、採用した人をいかに定着させるかがポイントになってきていると思います。定着率を高める為に、何か取り組みをされていますか?
川口
毎年、会社全体の会議を行った後、食事会を行い、その食事会の中で意見交換や人生観を語り合う事をしております。
もうすこし人財が充足した後の話になりますが、そのような場をもっと増やして行きたいと思います。
その場を増やす事によって、より本音の部分を聞くことが出来き、コミュニケーションをはかることができると思います。
さらにはその場で話した事を部下やお客様に対して良い形で反映できるようにしていきたいと思います。
有本
コミュニケーションを取る事は定着率向上の為の一番の手段だと思います。
他の手段としては評価があると思いますが、御社の評価制度はいかがでしょうか。
川口
評価シートがあり、そのシートに基づいて評価を行っています。業績だけではなく人間性を見るようにしています。とはいっても業績と人間性という部分は繋がっていますよね。部下にも慕われて、お客さまからの評価が高い人は業績にも繋がっていきます。だからこそ人間性を育てていき、正しく評価することが大事なのかもしれません。
有本
人間性という部分の評価は難しいと思います。
人によって左右してしまいますからね。
川口
そうですね。評価者本人はそのつもりは無いですが、左右してしまうのは仕方ない事かもしれません。 それを防ぐためにも1人ではなく数名に評価させることが大切です。 私自身も、時間があれば店舗に行き、スタッフや現場を見るようにしています。
有本
社長自ら現場に出向くというのは大変ではないでしょうか。 社員の方は現在何名くらいいらっしゃるのですか?
川口
現在は50名程度です。
有本
50名とはいっても、全員を把握するには大変な人数だと思います。
御社内で大切にしている事などはありますか?
川口
コツコツと行うというところを大切にしています。
企業の価値は、永く続く事にあると思っています。飛躍することは大切ですが、一時的な活躍だけで終わってしまい、会社を潰してしまっては意味がありません。 会社は社会に貢献するためにあるというのはもちろんですが、社員にとっては生活費を稼ぐ場であり、勉強の場であります。私達経営陣は、その場を提供することが使命だと考えています。
有本
私が以前勤めていたユニクロ(株式会社ファーストリテイリング)の柳井社長も、「一番大切なのは会社を潰さない事」だと言っていました。社員の活躍の場を作るためにも企業が永く続く事が大切です。 次は採用に対しての質問です。採用の際に重視している点はありますか?
川口
こだわりを持つとすれば、面接の時の印象ですね。言葉づかいや、服装などを重視します。
弊社で働くという自覚を感じることができるような服装、言動ができる人を求めています。在籍している社員にも、身だしなみの部分では特に厳しく言っています。ピアス・派手な化粧・つけまつげは禁止。危険性のある物は身につけない。特に社員には厳しく言っています。高校生や大学生のアルバイトがいる中で、社員の身だしなみが整っていないと示しがつきません。当たり前の事かもしれませんが、その当たり前の事を実行できる人財を求めています。
有本
当たり前の事をできない人が意外といるものです。
それがきちんとできるかどうかは面接時にわかると思います。
最後に、教育の部分でこのようにしたい!等の将来像はありますか?
川口
いつかは本社の中に会議室があり、週1くらいで講座が行われていて、自分たちでスケジュールを組み積極的に勉強を行える環境を作っていきたいです。
ある程度キャリアを積んだ社員が講師となって、講座をできるような体制ができるのが一番の理想ですね。
有本
いわゆる企業内大学ですね。 私達グローイング・アカデミーもそのような体制が整うようお手伝いさせていただきたいと思います。本日はありがとうございました。